シロアリ駆除の相場がわからない!適切な価格とは?

シロアリ駆除の相場がわからない!適切な価格とは?

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シロアリ駆除の相場ってわかりづらいですよね。駆除方法や業者によっても違いが出てしまうため相場がつかみづらいと思います。

ですがシロアリを放置するとお家の耐震性が下がってしまったりなど、いいことはありませんから、早めに駆除をするのがおすすめです。

この記事では一般的なシロアリ駆除の相場、料金の内訳についてご紹介させていただきます。

 

シロアリを駆除しないとどんなことが起こってしまうのか?


よく「シロアリは早く駆除した方が良い」「放置するととんでもないことになる」とは聞きますがシロアリを駆除しないといったい何が起こってしまうのでしょうか?

 

【建物の木材を浸食され、建物の耐震性が落ちてしまう】

シロアリは床下から侵入してきます。家の基礎には木材がたくさん使われているため、まずは床下の木材を餌としてシロアリは群れを発展させていきます。シロアリは湿度の高い環境を好むため、床下はシロアリにとって最高な環境です。

床下の木材が食害されてしまうということは建物を支える部分を削られているということなので当然、建物の耐震性は落ちます。

床下の木材を食べ進めていくと、今度は家の中の畳などを浸食するためいよいよ室内でシロアリが確認できます。

つまり家の中でシロアリが確認できるころにはもう家はある程度の被害を受けてしまっていると言えるでしょう。

 

以上のことから、家の中でシロアリが確認できた時点で家に大きな被害があることは明白なので、早急にシロアリ駆除が必要なのです。

 

シロアリ駆除の方法


一口にシロアリを駆除するといっても様々な方法があります。しかし、意外とどんな方法があるのかはブラックボックスですよね。

内訳を理解するため、代表的なシロアリ駆除の方法をご紹介します。

 

〇薬剤を散布する(バリア工法)


皆さんがシロアリ駆除と聞いて真っ先にイメージするのはこの方法ではないでしょうか?

主な手順としては

 

①木材や土壌に散布

②餌となる木を置いて白アリの生息が確認できれば再度散布

 

といった非常にシンプルなものになっております。シロアリがやってくるのは土壌からのため、基本的には土壌に散布するのが基本です。

この薬剤は効果の持続時間が長く、一度散布してしまえば5年は予防効果が見込めます。

 

メリット:

駆除費用が安い

即効性がある

1回の施工で駆除が完了する

 

デメリット:

壁や床に穴をあけなければいけない場合がある

業者の技術力によって効果が左右される

薬剤を散布するので人体に全く影響がないとは言えない

 

〇毒餌を設置する(ベイト工法)


こちらもオーソドックスな駆除方法です。毒は遅効性のため食べた瞬間にすぐシロアリが死ぬことはありません。

ですが毒を食べたシロアリが群れに帰り仲間をグルーミングすることでそのシロアリの体に毒が付着し、また別のシロアリがグルーミングをすることで毒がどんどん群れの中で広がっていきます。

これを繰り返していくことで最終的にはシロアリを群れごと駆除することができます。

 

メリット:

巣ごと駆除できる

安全性が高く、人体への影響が少ない

建物に穴をあけることがない

 

デメリット:

価格が高い

即効性が期待できない

定期的な管理が必要

 

では、具体的にシロアリ駆除の相場は?


まず前提として、シロアリ駆除の料金は一概にコレと言い切ることはできません。

家の広さや床下の状況、被害状況などによっても変わるからです。以下に記載する金額はあくまで参考としてご覧ください。

 

駆除にかかる費用


先ほど薬剤を散布する方法、毒餌を設置する方法の二つをご紹介しましたが

金額としては

 

【1150~3000円/㎡程度】

このあたりに収まることが多いです。

もっと噛み砕いてわかりやすく言うならば

【一般的な一軒家の場合】

全国展開規模の大手の業者の場合 20万円~30万円

個人経営などの小規模な会社の場合 9万円~20万円

となります。

 

基本的には

「シロアリ駆除費用」+「追加工事費用」+「追加料金」

で構成されています。工法による料金の差や、床下の状況による作業難易度によっても変動があるので注意が必要です。

(補修に関しては外注する場合と駆除した業者が自社で完結する場合の2パターンがあります)

 

もちろん家の敷地面積が広ければその分料金は高くなりますし、一般的には薬剤を散布する方法よりも毒餌を設置する工法の方が料金が高いのでどちらを選ぶかによっても変わってきます。自分の家の敷地面積や工法についてしっかりと把握し、自分に取って一番適切な駆除方法を選べるようにしましょう。

 

シロアリ駆除料金に差が出てしまう具体的な原因


この項目ではシロアリ駆除の料金に差が出てしまう具体的な原因について言及していきます。想像の出来ない要因もあるかもしれません。把握しておくと見積もりを出した業者に聞くことができるので覚えておいて損はないでしょう。

 

〇シロアリの被害が深刻である


シロアリが家の害をもたらす無視であることは知っていると思いますが、その被害の進行状況によってシロアリ駆除の料金が高くなってしまいます。

木材の食害が進んでいるとその分補修に料金がかかってしまいますし、広範囲にシロアリの生息が確認できるような状況だとさらに料金は上がってしまいます。

また、築年数の古い建物だと基礎や外壁にひび割れがあったり、水漏れなどがあると木材が湿ってしまい、シロアリ被害の進行速度を速めます。こういったことが原因で料金が高くなってしまうことが考えられます。

 

〇床下が布基礎になっている


当たり前ですが床下が地面むき出しの状態だとシロアリが侵入しやすくなっているため、駆除をした後に「床下の湿気を取るために換気扇の設置が必要です」などと業者が提案し、その分の追加料金がかかってしまう可能性があります。

 

床下の湿気を取ることでシロアリが侵入しづらくなったりなどの効果があるのは本当ですが、過剰に湿気を取ったりする必要はありません。質の悪い業者はこちらの無知に付け込んで必要以上の換気扇を設置しようとします。

自分の家の床下の状況をしっかりと把握しておくことでこういったセールスから身を守ることができるので、必要のない出費を抑えることができるでしょう。

 

〇床下に入れない箇所がある


これは薬剤を散布する駆除方法に限ったことですが、建物の構造上の問題で人が入れない箇所が存在している場合、特殊な作業が必要なため追加料金がかかってしまいます。

作業内容によっては全体の料金が倍近くになってしまったという事例もあるため注意が必要です。

 

駆除料金は安ければ安いほどいいのか?


では、シロアリ駆除は安さだけで決めてしまっていいのかというとそんなことはありません。ブラックボックスなため必要のない金額を取ろうとする業者がいることも事実ですが、安すぎるのも考え物です。その理由を説明します。

 

〇見積もり書の金額は安くし、後から追加の料金を請求してくる可能性がある


これは皆さんでも想像ができるのではないでしょうか。見積もり時点では安く金額を提示し、後から清掃費や補修の料金を請求されることがあります。

「床下に調湿剤を置くことでシロアリが予防できるんです」といって床下の防湿工事を提案されることもあるでしょう。

このように後々かかってくる料金を含めずに見積もりの段階で安く金額を提示してくるパターンがあります。

このようなことを避けるためにも見積もり書の内訳をしっかりと確認し、そういったことを未然に防げるようにしましょう。

 

〇下請けに駆除を依頼する形態の場合、手を抜かれてしまう場合がある。


料金が安いというだけで業者を選ぶと損をしてしまう可能性がある理由がこれです。

元請けがいる以上は必ず中間マージンが発生していますので、下請けの業者の利益は少なくなってしまいます。中間マージンを高くとって下請けに駆除を依頼している場合、如実に手を抜かれてしまうでしょう。

 

信頼できる業者の選び方


ではどのように業者を選べばよいのでしょうか?見積もりの際に現地調査があると思いますが、そこで信頼できるか否かの情報を集めるのがおすすめです。

以下を確認するだけでも適切な業者が見つかる可能性が高くなります。

 

〇無料調査の際にしっかりとした対応をし、作業内容などを説明してくれる。


シロアリ駆除の見積もりを取る際には現地調査を行うのが一般的です。そうすることで業者側もロスが少なく、お客さんに納得していただくことができるからです。

具体的には

・しっかりと挨拶をしてくれる

・床下に入る際に家の中が汚れないよう入り口付近を養生してくれる

・床下の状況を見て、お客さんの状況に合った駆除方法を提案し、その中身を説明してくれる

以上のようなことができている業者はしっかりとした印象を受けますし、しっかりと挨拶をしてくれたり受け答えがスムーズだと「安心して任せられるな」と感じると思います。駆除に直接関係することではないですがこういったことができる業者は誠実な業者であることが多いです。

 

〇見積もり書の項目をしっかりと明示している


見積もり書の内訳がしっかりしていると後から追加料金などを請求されたり「最終的な金額が見積もり書と違う!」といったことが起こりづらいです。

何よりもしっかりとこちらもわかるように見積もり書を作成してくれる業者はお客様ファーストですし、印象も良いですよね。

しっかりと払う金額が確定しているならばこちらも安心できますし、しっかりした業者であると言えると思います。

 

〇駆除前にも作業内容をしっかりと説明してくれる


優良な業者は、透明性が高いです。駆除をしてもらうといっても床下に潜ってする作業は把握できませんから、何も説明がないと「本当に作業をしてくれているの?」と疑ってしまいますよね。

そういったこちらの不安をしっかりと理解し、駆除前に丁寧に説明をしてくれる業者は信頼できるといっても良いでしょう。

 

おすすめの業者の選び方


ここからは私独自の考えによる業者の選び方をご紹介いたします。

 

〇見積もりが安いというだけで選ばず、しっかりと内訳を見て判断する


見積もり書がしっかりと作成されていて、必要な工程がしっかりと含まれているのであればそれよりも安い業者があってもその業者を選んだ方が良いと思います。

安かろう悪かろうではないですが、透明性のある業者の方が信用できますし、後から料金を払うことが少ないのでわかりやすいです。

 

〇無料調査の際に対応が良い業者


駆除自体にはあまり関係ありませんがやはり一人の人間としてかかわっていて気持ちのいい業者に駆除をお願いしたいですよね。お客さんへの対応がしっかりしているという部分で一つ信用できる材料になりますし、この業者にお願いしたいなと思えることはとても大事だと思います。

 

〇どんな作業をするのかを詳しく説明してくれる業者


現地調査の時、実際に駆除に入る前、両方でしっかりと説明してくれるマメな業者はかなり信頼できると思います。こちらの不安をしっかりと拭ってくれる業者というのは誠実な業者と言えますよね。

もちろんこちらから聞いたことに親身になって答えてくれたりなども大事な点だと思います。お金を出して駆除を依頼するわけですから駆除ができるのは当たり前として、接していて気持ちいいかつ安心できる業者に依頼をしたいと思うのは当然ですよね。

 

まとめ


ここまでシロアリ駆除の相場や信頼できる業者の選び方などをご紹介しました。

ここまでの内容をまとめると


・シロアリが家の中で発見できた時点で被害がある程度進行しており、早急な対処が必要

・シロアリ駆除の方法には、薬剤を散布する方法、毒餌を設置する方法の二つがある

・㎡単価で言うと【1150~3000円/㎡程度】。

わかりやすく表記すると【一般的な一軒家の場合】

全国展開規模の大手の業者の場合 20万円~30万円

個人経営などの小規模な会社の場合 9万円~20万円

・シロアリの被害が深刻化していたり、築年数が古くて経年劣化があったりなどすると料金が高くなりやすい

・見積もり書とは別で追加料金を請求してくる業者が存在するため、駆除料金は安ければ安いほど良いというわけではない

・こちらへの対応が良い業者は駆除に関しても有料と言える業者が多い


この記事を参考にシロアリ駆除の相場を把握し、信頼できる業者を自分で選んで適切な価格で駆除を依頼することができるようになりましょう。


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