シロアリ被害とはどんなものなのか

シロアリ被害とはどんなものなのか

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シロアリの被害に遭うとどうなってしまうのでしょうか。

 

シロアリが木材を食べることは知っていても、具体的にどのような被害が出るのか、どのような場所が被害に遭いやすいのか知っている方は少ないのではないでしょうか。

 

私たちの生活の中でシロアリを見かけることはほぼありませんので、シロアリ被害に遭うとどうなってしまうのか、なぜ危険なのかよく分からない方も多いでしょう。

 

この記事ではシロアリ被害に遭うとどうなってしまうのか。

なぜ危険なのかを具体的に説明していきたいと思います。

実際に被害に遭った方の事例写真もお見せしますので、ぜひ見てみてください。

 

 

シロアリ被害に遭うと・・・


シロアリは家の木材を食べてダメにしてしまう生き物なのですが、シロアリ被害に遭った場合、出来るだけ早く被害に気付くことが重要となります。

以下のポイントを確認してみましょう。

 

【ポイント1・床がきしむ】

歩くと床がミシミシ・ギシギシと音がしたり、床や畳に隙間やきしみがある。

 

【ポイント2・柱や壁を叩くと空洞音がする】

柱や壁を叩いてみてください。

「コンコン」や「ポコポコ」といった乾いた空洞音がする場合はシロアリ被害に遭っている可能性があります。

 

【ポイント3・蟻道(ぎどう)がある】

蟻道(ぎどう)とは、シロアリが移動するために作る土やシロアリの排泄物でできたトンネルのような道の事です。

外壁や基礎の立ち上がり部分などに蟻道がある場合、シロアリが住み着いていると考えて間違いないでしょう。また、庭や柱、玄関などにもよく見られるので、木部の周辺に不自然に付着している土の塊のようなものがあれば、それは蟻道である可能性が非常に高いため、注意して見てみましょう。

 

【ポイント4・ドアの立て付けが悪くなる】

ドアや引き戸の閉まりが悪くなった場合もシロアリ被害の影響の可能性があります。

初期症状としてよくある事例の1つでもあるので注意しましょう。

 

【ポイント5・床に木くずが落ちている】

シロアリの食害によって柱や窓枠、ドア枠、玄関などに木くずが落ちていることがあります。

見覚えのない木くずが落ちていたら柱を叩いてみるなど確認した方が良いでしょう。

 

上記のようなシロアリサインを見逃さないようチェックしてみてください。

 

 

シロアリの種類で被害の深刻度が違う


シロアリによる被害に気付かなかった場合、また、放置した場合どうなるのでしょうか。

シロアリの種類ごとに分けて説明していきます。

 

【ヤマトシロアリの場合】

ヤマトシロアリは、柔らかく湿った木材を好んで食べるため、湿度の高い床下を中心に被害が広がっていきます。

お風呂場や洗面所など水回りのタイルに亀裂や隙間があると、そこから水分が流れ込み木材が湿って、シロアリを呼び寄せてしまいます。

また、雨漏りが発生していると、その場所の木材を食べるためにシロアリが登ってくることもあります。

 

【イエシロアリの場合】

イエシロアリの場合はコロニー(巣)内の個体数が他のシロアリに比べて圧倒的に多く、ヤマトシロアリが2~3万匹に対してイエシロアリは50~100万匹にもなります。

また、イエシロアリは自分たちで水を運び湿らせることが出来るため、床下だけでなく壁や天井裏まで侵入するケースもあり、被害箇所が広範囲に及ぶ危険性があります。

 

このように、被害に気付かず放置状態になってしまうと、被害がどんどん広範囲に広がって家の主要構造材が被害に遭い床が抜けやすくなったり、家全体の構造に被害が及ぶ危険性があります。

 

また、住宅の強度が弱くなり地震などの強い揺れに耐えられなくなり、柱が折れて家が傾いたり、家が倒壊してしまうなどの深刻な被害につながることもあります。

 

万が一シロアリ被害に遭ったとしても、出来るだけ被害が少なく済むよう、早期発見、早期対策がとても大切なのです。

 

 

シロアリ被害が起きやすい5つの場所


  • 床下

床下は木材が露出していて、さらに湿気が溜まりやすくシロアリにとって高環境です。

それだけでなくシロアリが生息している地面から近いこともあり、シロアリ被害がとても多い場所です。

床下は家の主要構造材が多いので、定期的に確認した方が良いでしょう。

 

  • 家の柱や壁、断熱材

家の柱や壁、断熱材は家の中でもシロアリ被害が多い場所です。

柱も壁も基本的に内部から食べられ、よっぽどのことが無い限り表面に出てくることはありませんので、見た目は何も異常がないのに中はボロボロだった・・・なんてこともあります。

また、断熱材もシロアリのエサになってしまうので意外と被害が多い場所です。

見た目で判断できない分簡単に確認することは出来ませんが、柱や壁を押したり叩いたりしてみてください。

空洞音がしたり、柔らかく感じる時にはシロアリ被害に遭っている可能性があります。

 

シロアリは畳もエサとして食べてしまいます。

畳はシロアリの好む湿気が溜まりやすく、特に古くなって湿気を多く含んだ畳には注意が必要です。

また、座布団や布団を敷いたままにしていると、その下に湿気が溜まってしまうので、使ったらすぐに片付けるようにし、毎日窓を開けて風を通すなど換気するようにしましょう。

 

  • 水回り

キッチンや洗面所、お風呂場など水回りは、湿気が溜まりやすいので、こちらもシロアリ被害が多い場所となっています。

表面上問題が無くても、内部にシロアリが潜んでいることもありますので注意しましょう。

 

  • 屋根や屋根裏

日本を代表するシロアリである2種、「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」は土の中に生息しているため、地面から近い箇所の被害の方が断然多いのですが、雨漏りなどで屋根や屋根裏の湿度が高くなっている場合は上部までエサを求めて移動してしまうのです。

シロアリの発生は、雨漏りなどの原因をさらに大きくするため、見つけた場合はすぐに対応する必要があると言えます。

 

上記以外にも、外に放置した木材や段ボール、花壇などのガーデニング、ウッドデッキなども主な被害箇所として挙げられます。

例え外にあるものでも、食べきったら家の方に移動してくる可能性があるので、家の周辺の被害も注意して見る必要があります。

 

 

実際にあった被害事例


【大引き(おおびき)】

大引き(おおびき)とは、建物1階の床組の重要な部材で、同じく重要な部材である根太を支えているものです。

大引きが被害に遭うと床下の構造が不均一になり、建物の安定性が損なわれる可能性があり大変危険です。

 

【畳】

シロアリ被害が進行すると、畳の脇や隅からシロアリが大量に出てくるなんてこともあります。

また、最終的には床下構造へ被害が拡大する危険性があります。

 

【脱衣所のドア枠】

一見何の異常も見られない脱衣所のドア枠ですが、中はシロアリ被害に遭いボロボロになっています。

シロアリは木材の内側から食べるので、気付かないうちに被害が進行してしまうこともあります。

柱やドア枠は特に気付きにくい場所になりますので注意してください。

 

 

シロアリ被害に遭いやすい家の特徴とは


そもそもシロアリに狙われやすい家とはどんな特徴があるのでしょうか。

シロアリ被害に遭わずに済むためにもどんな家が狙われやすいのか理解しておきましょう。

 

■床下が低く、風通しが悪い

■ウッドデッキや木製フェンスを設置している

■段ボールや木材等の廃材、落ち葉を自宅周辺に放置している

■水回りの換気口が無い

■湿度が高くよくカビが発生する

■地面近くまで断熱材がある

■庭に切り株が置いてある

■近くに森や林がある

■近隣に沼地や池、川がある

■近所でシロアリ駆除が行われた

 

シロアリに狙われやすい家の特徴は上記の通りです。

シロアリの大好物である段ボールや廃材などを自宅周辺に放置しているとシロアリを呼び寄せてしまい、家にまで侵入されてしまうケースもあります。

また、立地によってもシロアリ被害に遭いやすくなってしまう傾向があります。

 

シロアリが好む環境を作らないように日ごろから心がけることが重要です。

 

 

今日からできるシロアリ対策


シロアリが家に発生しにくい環境を心がけるために、自分でできるシロアリ対策をご紹介します。

誰でもすぐに始められる手軽なシロアリ対策なので、ぜひ実施してみてください。

 

① 外に木材や段ボールを放置しない

先にお話しした通り、シロアリの好物である段ボールや廃材などを自宅周辺に放置していると、シロアリを呼び寄せてしまう恐れがあるため、置きっぱなしにせずすぐに処分するか、家の中で保管するようにしましょう。

また、庭木などを伐採したあとに残されている切り株も、早めに取り除くことをオススメします。

 

② 基礎の換気口を塞がない

家の周辺にコンテナや植木鉢などを置いておく場合、基礎(家の下部のコンクリート部分)にくっつかないよう数センチ程度空間を空けて置くようにしましょう。

家の基礎にある換気口が塞がっていると、床下の通気や日当たりが悪くなり、床下に湿気が溜まる原因になってしまうため、基礎周りはスッキリさせておきましょう。

 

③ 室内の換気をする

和室や押し入れ、浴室、トイレ、洗面所、玄関など湿気がこもりやすい場所は、毎日換気するようにしましょう。

換気をすると空気が適度に乾燥して光も入り、室内がシロアリの嫌う環境になります。

また、室内の換気はシロアリだけでなく、カビや木材の腐朽を防ぐ効果も期待できます。

 

④ 窓を開けっぱなしにしない

シロアリは時期になると繁殖のために一部のシロアリが羽アリとなり新たな巣へと旅立ちます。

その羽アリが1度でも家に入ってしまうと、家具や建材などの木材を巣にしてしまう恐れがある事から、家の中に入れないようにすることが大切です。

・窓を開けっぱなしにしない

・網戸を閉めておく

・夜はカーテンを閉める

など対策しましょう。

 

そして、年に1度はセルフチェックすることをオススメします。

家の中や家の周辺の状況を確認して、シロアリが発生しやすい状況になっていないか、シロアリの予兆はでていないか等確認しましょう。

そうすることで早期対策、早期対応が可能となります。

 

 

シロアリの疑問Q&A


Q. 鉄骨造や鉄筋コンクリートの家ではシロアリ被害に遭いませんか?

A. いいえ。

シロアリは強靭なアゴを使いコンクリートも噛み砕いて侵入し、木材があるところまで到達してしまいます。

鉄骨造や鉄筋コンクリートの家であっても木材が使われているため、その部分が被害に遭う可能性があるのです。

 

Q. シロアリは自然にいなくなりますか?

A. いいえ。

シロアリは嫌いなものが少ないので、自然にいなくなることはありません。

そのため、放置すると被害がどんどん拡大してしまうので、早めの駆除や対策が必要です。

 

Q. シロアリが来ない家ってありますか?

A. シロアリが100%来ない家はありません。

残念ながら、シロアリが絶対に来ない家はありません。

定期的に点検や駆除を行い、もし被害に遭っても最小限に抑えられるようにすることが大切です。

 

シロアリ被害は誰にでも起こりうるのです。

 

「シロアリ被害って木造住宅の話でしょ?」

「シロアリが発生するのは古い家だけでしょ?」

「今普通に生活出来ているからすぐに対処しなくても・・・」

 

そんな風に考えているうちに被害が拡大してしまう恐れがあるので、注意しましょう。

 

 

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シロアリ被害について、また、シロアリ被害を放置すると大変なことになってしまうことがお分かりいただけたかと思います。

先述した通りシロアリは自然にいなくなることはありませんし、対処が遅れれば遅れるほど被害が拡大してしまいます。

自宅での対策ももちろん大切ですが、もし少しでも不安な方、心配がある方は業者にお願いするようにしましょう。

 

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